2019年05月24日

「All About Zero」プレスリリース第3弾[2019.6.8 東京・両国 シアターΧ]


アーツカレンダー 様


 


平素より大変お世話になっております。


 



本リリースでは、齢80を越える3人のレジェンドたちの近況と、彼らが語った言葉をお届けいたします。


加えて、今回特別に上映される3つの映像をご紹介いたします。



 


 


ニュース・トピック==================================

1. 及川廣信、ヨネヤマママコ、大野慶人インタビュー抜粋


2. 上映映像紹介


3. 「All About Zero」公演概要

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及川廣信が語る 


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93歳の及川氏の日常は、読書です。枕頭の書はアントナン・アルトー。スタジオでの稽古の中で、身振り手振りを交えて長時間(2時間!!)語って頂いた内容を一部紹介します。会場でもインタビューのビデオを上映予定です。






■ 西洋のマイムと日本のマイムはどこが違うのでしょうか?


お能の入っていく高さと文楽の入っていく高さと違うんだと


命とか生命力というものがあるんだけど


だんだん上がっていくということが詩なんですよ


意思とか魂とかが


上昇していくところが詩なんですよ


 


リズムじゃない


朗読のリズムではなく


精神が上昇していくところに詩があるんですよ


 


アルトーのがなりたてるようなのは、はじめっから上がりすぎてる


使い物にならない


交互に上がっていく


それが詩なんだよな


 


そこをお能はうまく使っている


歌舞伎はわーっと上がっていく


一番大事なところなんだよな


 


そういう身体を鍛えていく


内部の構造を知っていくこと


どうしてそれを演出していくかというと


点とか線を使って開発していく


 


腰の場合、胸の場合、


ツボがあって、そこを刺激しながら作っていく


くだらないと思うかもしれないけど、そこから革命が起こると思う


 


■ 日本のマイムが目指したものは何だったのでしょう?


僕はパリに渡ってオペラ座の付属の学校で学んだ。僕はベジャールの後輩ですよ


パントマイムは、マルソーの先生のエチエンヌ・ドゥクルーに習った


バレエもクソミソにやられたけど、マイムの方に行ったら神様みたいな扱い


バレエの人からは、マルソーとかドゥクルーのところに行っちゃダメだって言われた


 


日本人の細密な身体がマイムに合ってただろうね


バローとかマルソーは日本をマイム的な動きに関して、神の国のように思ってる


 


日本人はそういう細胞になってる


浄瑠璃 歌舞伎も歌からできてる


溶けあおう溶けあおうとするとああいう伝統になっていった


歌から始まってる


合う合わないじゃなくて、なんでもござれの音楽


現代音楽もそういうところがある


踊りもなんでもござれ


空(くう)、仮の姿がどんどん変わっていく


そういう身体になっている


アジアのアーティストは融通が利く


ヨーロッパは言葉が固すぎる


 


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ヨネヤマママコが語る


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春先に体調を崩されてからは、自宅から最寄り駅まで、普段は10分の道のりを40分かけて歩いていましたが、徐々にリハビリで快復してきています。




 


■ モダンダンスを始めたきっかけは?


私は当時、江口・宮先生のお弟子だったんですね。それが、現代舞踊協会に所属して、活動していたわけです。その時に、大野先生が舞台の袖にいらっしゃって、「ママコさん、あんたを教えさせてください」って。「ママコさん、あんたを教えさせてください」。なんかこう、ちょっとおずおずとした感じでおっしゃって。


おじさんのような人が、教えさせてくださいなんて、こんな謙虚な言い方をする人があるのかしらと思って


それで、びっくりして、兄に相談したんですね


そしたら、そんな奇特な人はちょっといないっていうんで


それで、じゃあ、大野先生に教わるって決めたんです


 


■ 大野一雄とはどんな稽古を?


本当に、あまりいい喩えじゃないけど、哲学者が動いたら、こういうふうに動くだろうなっていうような動き方ですね


抑えて抑えて、静かに静かにっていうようなかんじで


で、頭が、頭に何かのっかているような


何かのっかて動いているような感じが、いつもしましたよ


もう60年前の話ですから、忘れましたけど


ただ、足は摺り足ですから、まさにお能の足ですね、ね?


土方さんが、動くときは沢山の言葉を投げかけるみたいですけど、大野先生の場合は非常に、海なら海を、と言われるだけで


我々は海の中に浮いているボートとか、どういう波か期待するんですけど、大野先生はそういうことはおっしゃらなかったですね


ただひたすら基本的な、基本的な形態をつくろうとされてましたね


我々の体を解体してね


あのね、先生はね、私を育てようとしてくださった


マイ・フェア・レディのイライザのように、育てようとしてくださったわけですね


だから、あの人と挨拶しといたほうがいいよとか、先生に相応しからぬプロデューサー意識を発揮されたことはあったんです


まあ、一番弟子として育てたかったっていう。


 


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大野慶人が語る


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大野一雄舞踏研究所での毎週火曜と日曜、二回のオープンクラスはずっと継続しています。世界各地から習いに来る若者達が絶えません。舞踏についての質問にいつも丁寧に答えています。



 


■ ご自分の舞踏を何だと思いますか?


重いものを持つとか、背中だけで表現するとか、リズムをバラバラにするとか、そういう新しい踊りを体験してきた。自分の舞踏は、精神の踊り。


歴史から辿ると、小さい頃から大野一雄にモダンダンスを習った。それが縁で土方巽に会った。及川さんにはバレエとパントマイムを習った。歌舞伎もたくさん見た。能も自分で大蔵流に習いに行った。幅広く学ぶことができてラッキーだった。大野一雄、土方さん、及川さん、それから大佛次郎先生*。


*編注:大野慶人は作家大佛次郎の秘書を務めていた。


 


■ 舞踏の現在をどのように見ていらっしゃいますか?


最近は自分から観に行くことはなく、稽古場に来る人の話を聞くぐらいなのでわからないが、舞踏が生まれたときのセンセーショナルな感じは伝わってはこない。そういう意味では、舞踏をする人は減っているといえるかもしれない。しかし、私の稽古場にはいろいろな国の人が訪れるし、最近中国へ行ったときにも、若い人達の熱気はすごかった。舞踏には、国籍も人種も宗教も年齢も超えて訴えかけるものがあるのだろう。最近は社会や政府との関わりは、認められているという点で昔ほど悪くないと思うが、怖いのはそこだ。つまり、それは革命的な要素がなくなったということだから。舞踏とは、革命であるかどうか。その人がやってきたものを壊しているかどうかです。


 


■ 舞踏に未来はあるでしょうか?


舞踏はそれまでにない硬さ、重さ、背中などをとりいれた。自分にはそれがどれだけの影響を与えたのかはわからないが、大野一雄に影響を受けた人はたくさんいた。ピナ・バウシュも大野一雄に出会って、ピナがピナに目覚めたと言えるかもしれない。大野一雄についていえば、年をとっても踊れるんだというのは、衝撃だったろう。アントニオ・ガデスもそれでカムバックしたと聞いている。大野一雄と土方巽では両極端だが、舞踏は、その両極端を内包していたのがよかった。若い人には舞踏を通して幸せになってもらいたい。


 


 


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2. 上映映像紹介


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■「白衣の男」(1969年)


出演:大野慶人 撮影者不明


本イベントに先駆けてテレシネを行い、初めて内容が明らかになった秘蔵16mm映像を初公開。初の独舞公演「大野慶人DANCE EXPERIENCEの会」の直前に、鵠沼海岸で撮影されたとみられる。この前年68年に土方巽が「土方巽と日本人——肉体の叛乱」を、同年69年に大野一雄が映像作家長野千秋とともに初の舞踏映画「O氏の肖像」を発表している。



 


■「新宿駅ラッシュアワーのタンゴ」(1985年、三越劇場)


出演:ヨネヤマママコ


70年代に制作されたヨネヤマの代表作で、タンゴシリーズのひとつ。通常は無言で行われるパントマイムに、ウィットに富んだ歌と語りをつけた独自の形式「パンカゴ」で、新宿駅を行き交う人々を痛烈に風刺する。他に「主婦のタンゴ」「更年期障害のタンゴ」があり、主婦の不満を表現した「主婦のタンゴ」では旧社会党委員長の故・土井たか子氏も舞台袖から紙皿を飛ばす演出に加わった。時代の最先端で女性の新しい生き方を模索したヨネヤマの姿勢が、作品にも反映されている。



 


■「天井桟敷の人々」(1945年)


監督:マルセル・カルネ 脚本:ジャック・プレヴェール


フランス映画の金字塔的作品。ジャン=ルイ・バローが主役のパントマイム役者役で、バローの師エティエンヌ・ドゥクルーがその父親役で出演している。52年に日本で公開され、大野一雄、ヨネヤマママコ、劇団「天井桟敷」を主宰した寺山修司など、日本現代舞台芸術の精鋭たちに大きな衝撃を与えた。バローは一座を率いて60年に来日公演を実施。能楽師観世寿夫との親交が深く、77年の来日時には、狂言の野村万作を交えた三者で「鐘をつく」という演技を披露しあった。



 


 


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3. 「All About Zero」公演概要


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舞踏アーカイヴプロジェクト「All About Zero」


[日時] 2019年6月8日(土) 15:00開演 (14:30受付開始)


[劇場] 東京・両国 シアターXカイ


 


\詳細情報は特設ウェブサイトにて随時更新!/



 


【出演】


及川廣信(マイム)、ヨネヤマママコ(パントマイム)、大野慶人(舞踏)


清水寛二(能)、tarinainanika(コーポリアルマイム)、木檜朱実(地唄舞)


(※やむを得ない事情により出演者を変更する場合があります。変更に伴う払い戻しはいたしません。あらかじめご了承ください。)






 


【チケット】


[前売]


・一般 3,000円


・アーティスト割引*(先着30枚限定) 2,000円


・アカデミック割引**(先着10枚限定) 2,500円


[当日]


・全券種共通 3,500円


 


*アーティスト割引:ジャンル不問。チラシ等活動を証明できるものを当日受付にてご提示ください。


**アカデミック割引:学生・教職員等。学生証、教職証等の身分証明書を当日受付にてご提示ください。


 


□ Peatix



 


□ チケットカンフェティ



Tel: 0120-240-540(通話料無料・平日10:00〜18:00)


 


 


本件についてのお問い合わせ、写真等のご請求は下記までご連絡ください。


ご紹介をご検討いただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。


 


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NPO法人ダンスアーカイヴ構想(担当:溝端)

http://www.dance-archive.net

Email : press@dance-archive.net

Facebook : @DanceArchiveNetwork

Twitter : @dance_archive

Instagram : @dancearchivenetwork

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※今後ダンスアーカイヴ構想からのプレス配信がご不要な方は、本メールにそのままご返信ください。
posted by アーツワークス at 10:40| Comment(0) | TrackBack(0) | コンテンポラリーダンス・バレエ系
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