2017年07月07日

7/18 Kazue Sawai plays Yoichi Sugiyama Electronics:Sumihisa Arima

Kazue Sawai plays Yoichi Sugiyama  
Electronics:Sumihisa Arima

<公演に寄せて>
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箏の史実を辿りたどると「孔子」にゆきあたる。「‥詠じて帰る‥」のを人生至高の楽しみ とした孔子。古代中国の絃の響きはいったいどんな響きだったのだろうか?国立劇場で木戸敏郎氏が長年にわたり 古代中国墳墓から出土した楽器 および正倉院御物の楽器類を復元して「伝統楽器につきまとう慣習的制約を超越して 楽器が誕生した原点にたちかえり、伝統音楽をやりなおしてゆく音楽運動」として展開された。 そのうち数種の絃楽器奏者としてたずさわり、想像力をかきたてられた。杉山洋一さんは「アフリカからの最後のインタビュー」に代表される現代音楽作曲家、ミラノ在住ながら、古代絃楽器の響きに強い興味を持たれ、何作か箏属のために曲を書いてくださった。杉山さんを惹きつける それら内省的な響きの周辺を木戸氏と浮き彫りにしていただきたい!! と このコンサートを企画した。( 沢井一恵 )

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イタリアに住み始めたのは1995年だから、20年以上経った。当時イタリアの状況など、住んでみなければわからなかったから、わざわざ移り住んだ。最初は彼らの話している音の意味が全く理解できなかった。彼らにとって音はアルファベットで、自分にとって音は漢字のようなものだと気がつくまでに、随分時間が過ぎた。それを理解してから暫くはイタリアと日本の距離感に途方に暮れる日々がつづいたが、ある時筑紫筝の創始者、賢順について書かれた坪井三恵さんの文章をNさんが送ってくださったのが、一つのきっかけになった。そこには、賢順は大分でキリシタン音楽に影響され、その片鱗はその後玄恕を介し八橋検校の「六段」に至ると綴られていた。程なくして、沢井さんの「六段」を目の前で聴き、今度はふるえるような衝撃をうけた。イタリアの街の喧騒から、沢井さんの音の奥の芯まで、何かがまるで一つの道で繋がっているようで、自分の目を疑った。東西文化を隔てる断絶など、すっかり忘れてしまった。木戸敏郎さんが書かれた「若き古代」は、その興奮のなか何度も読み返した。それ以来、邦楽器のための作曲は、自分がたどった西への長い道のりは点の移動ではく、輝きつづける一本の線だと実感するばかりの、ただ至福の時間となった。 (杉山洋一)
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<プログラム>

タワヤメ (手弱女) 復元五絃琴のための
Tawayame (A Graceful Maiden) for 5-string Koto (2014)

サカツキ(盃) 十七絃箏とエレクトロニクスのための
Sakatsuki (A Cup) for 17-string Koto and Electronics (2017)

マソカガミ(真澄鏡) 復元七絃琴のための
Masokagami (The Clear Mirror) for 7-string Koto(2015)世界初演

クグヒ(鵠) 十七絃箏のための
Kuguhi(The Swan) for 17-string Koto(2015)

タムケ(峠) 復元七絃琴と録音された復元五絃琴のための
Tamuke (A Mountain Pass) for 7-string Koto and recorded 5-string Koto(2014-2015)世界初演

<演奏>
五絃琴、 七絃琴 、 十七絃箏 :沢井一恵
エレクトロニクス:有馬純寿

開演/2017年7月18日(火) 19:00
開場/18:10
プレトーク/18:20〜18:50 杉山洋一&木戸敏郎

<プロフィール>
沢井一恵 Kazue Sawai
8才より箏曲を宮城道雄に師事。東京芸術大学音楽学部卒業。1979年沢井忠夫と共に沢井箏曲院を設立。ニューヨーク BANG ON A CAN、メールズ・ジャズ、パリ市立劇場などアメリカ、ヨーロッパ各地のフェスティバルより招聘を受ける。ロシア人作曲家ソフィア・グバイドゥーリナとの即興、CD制作及び作品演奏は、99年発表の箏コンチェルト(NHK交響楽団委嘱)へと発展、シャルル・デュトワ指揮でアメリカツアー(カーネギーホールなど)を行う。2003年よりヴァイオリニスト五嶋みどり主宰NPOミュージックシェアリング学校訪問プログラムに参加。08年「五嶋みどり・沢井一恵スペシャルプロジェクト」年末年始6日間コンサート。10年兵庫県芸術文化センター、東京オペラシティ主催、佐渡裕指揮、坂本龍一作曲「箏協奏曲」を世界初演。同内容のCD制作。11年野坂操寿×沢井一恵ツアー開始。15年東燃ゼネラル音楽賞受賞。

有馬純寿 Sumihisa Arima
1965年生まれ。エレクトロニクスやコンピュータを用いた音響表現を中心に、現代音楽、即興演奏などジャンルを横断する活動を展開。ソリストや室内アンサンブルのメンバーとして多くの国内外の現代音楽祭に参加し、300を超える作品の電子音響の演奏や音響技術を手がけ高い評価を得ている。第63回芸術選奨文部科学大臣新人賞芸術振興部門を受賞。2012年より国内外の現代音楽シーンで活躍する演奏家たちと現代音楽アンサンブル「東京現音計画」をスタート、その第1回公演が第13回佐治敬三賞を受賞した。現在、帝塚山学院大学人間科学部情報メディア学科准教授。京都市立芸術大学非常勤講師。

杉山洋一 Yoichi Sugiyama
1969年生まれ。桐朋学園大学作曲科卒業。1995年にはイタリア政府から作曲奨学金を得て、それ以来ミラノ在住。現在ミラノ市立クラウディオ・アッバード音楽院にて教鞭をとる。指揮をエミリオ・ポマリコ、岡部守弘に、作曲を三善晃、フランコ・ドナトーニ、サンド ロ・ゴルリに師事。作曲家して、ヴェネチア・ビエンナーレ、NYミュージック・フロム・ジャパン、東京混声合唱団、などから委嘱を受けている。指揮者としてウィーン・モデルン、サントリー芸術財団サマーフェスティバル、東京都交響楽団定期演奏会などに出演。ドナトーニ作品集CDはイタリアのアマデウス誌2015年ディスク大賞、ジェルヴァゾーニCDではフランスACCディスク大賞、2017年一柳慧コンテンポラリー賞受賞。



全自由席/前売4000円 当日4500円
チケット取り扱い/カンフェティチケットセンター   tel:0120-240-540 (平日10:00〜18:00)
[カノン工房 沢井一恵オンラインチケットサービス]
http://www.confetti-web.com/detail.php?tid=37930&

カノン工房 FAX:050-3153-2671(24時間対応) office@atelier-canon.jp http://www.atelier-canon.jp/reserve/

会場/杉並公会堂・小ホール
http://www.suginamikoukaidou.com/
〒167-0043 東京都杉並区上荻1-23-15
JR・丸の内線荻窪駅北口より徒歩7分

制作・お問合わせ/カノン工房 office@atelier-canon.jp TEL:050-5309-4081 (平日11時〜17時/留守録対応) http://www.atelier-canon.jp/
posted by アーツワークス at 10:30| Comment(0) | TrackBack(0) | クラシック音楽、ライブ系
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